令和元年6月18日、母校である慶應義塾大学SFCにて講義を行いました。教わる側ではなく、教える側として、二十年ぶりに母校を訪れた感覚は言葉にできない思いでした。今まで私が得た、経験と知恵を少しでも次世代が活用できるように、コトバに思いを込めまとめあげました。芸術を主軸とし、哲学、歴史学、形而上学を準えながら、”時代の精神”へ結びつけました。

約六か月に渡る準備期間でしたが、人生の長編映画の脚本を書いているような感覚でした。いままでに起こった出来事や、私の根底にある好奇心を結び付け、自分を形成したものの本質を見つめました。この講義は、私の20年以上にわたる創作活動の、まとめだと思っています。自分しかできないことを追求し、やれる限りのことをやりました。後悔は一切ありません。この先始まる、次のサイクルを楽しみたいとおもいます。

大学にとっては、数多くある講義の一つかもしれませんが、私にとっては、唯一無二の作品です。

 

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